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877 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/06(月) 14 54 43 ID 3PoOQeSl 違う漫画だと「かわいいぞ」っつー言葉を反芻するだけでぼむっ、と三頭身のロリ乃に化けられたりしそうだのう 878 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/06(月) 15 49 07 ID nwe5aICj ろりのん 879 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/06(月) 16 28 12 ID 05ILE3Kw 反芻すると思わずひとりでにゃんにゃんしてしまうきりのん 888 名前:SDキリノ[sage] 投稿日:2008/10/06(月) 19 01 51 ID cigBIKlD 877 「あっ…!」 (ちゃりーん、ころころ) 「あ゙ーっ!100円ダマ!!」 「けっこう深いところまで転がってったみたいよ…」 「自販機の裏、かなあ…?あった!…んー、んしょっ!…ダメだあ」 「もうちょっと痩せないとねえ」 「うっさいよ!…あ、キリノ」 「んー?どしたのー?落し物?」 「キリノ、あんた細いんだからココ手ぇ入んない?」 「いやーこりゃあ無理だねえ。でも、取ればいいの?あの百円」 「う、うん、そうなんだけど…」 「じゃあ、ちょっと待っててね」 「(かわいいぞ、とてもかわいい、かわいい…)」 ぼむっ☆ 「うわっ!」 「ち…縮んだ?」 「よーいしょっと。…ほい、取れたよー」 「あ、ありがと…」 「なんか、だんだん人間離れしていくわねあんた…」 「んー、そっかなあ?」
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[キリノ視点] 午前十一時 吉河先生「今日は石田先生が風邪で欠席のため、この時間は自習でーす。」 キリノ(せんせー…今日病欠なんだ…。大丈夫かな…一人暮らしだし、栄養のある物なんて作れないだろうし…。それに、淋しいんじゃ…。ああ見えてせんせー淋しがり屋だし……よしっ!) 午後五時 キリノ「ありゃ、鍵開いてる……せんせーっ、……おりょりょ?返事もない…」 そのままリビングまで行くと布団を敷いて寝ているコジロー。 キリノ(せんせー、やっぱり寝ることだけで直そうとしてる…ダメな大人だねぇ…。まぁ、私も私でダメな子なんだけどね。こんなダメな大人のことを……) ゴミで散らかった部屋の中にスペースを作って布団を敷いて寝ているコジローの寝顔は、だらしなく口から涎が出ており、髪もボサボサ、しまりがなく無防備なその顔には意外と幼さが残る気がした。。そして、キリノはなぜかそのコジローの寝顔が愛しくて仕方がなかった。 午後六時二十八分 キリノ「ふぅ、とりあえずお粥も作ったし、部屋も少し片付いたかな。…せんせー、お大事にっ!」 最後に起きてくれることを期待してわりと大きな声で言ったのにコジローはまったく反応しなかった… キリノ(今…何しても、起きないのかな……ごくりっ) ・・・・・・・・ キリノ「じゃ、じゃあまた明日~、あは、あははははっ」 ガチャッ!! やはり、キリノはコジローのことが愛しくて仕方がなかった。 [コジロー視点] キリノ「先生、私、先生のことが…好き」 コジロー「俺もだよ、キリノ」 そして迫る二人の唇…キリノの吐息はストロベリーのリップの香りがした…。 午前七時半 コジロー「!!ぱぁっ、ハァ、ハァ、なんだ夢か…って体がだるい…、こりゃ熱あるな…。あんな夢見たせいだ。…でも……あのキリノ、可愛かったよなぁ…。!!いかんいかん!!……学校に連絡とって今日は休も…。」 午後三時 コジロー「あぁ、飲み物買ってくるだけでもダリィ…こりゃ9度近くまであるんじゃ…ごほっごほっ、ごふっ…俺死ぬかも…」 コジロー(あ…鍵締め忘れた…でも、一回寝転がっちまうともう起き上がりたくないな…) キリノ「私、せんせーのことが…好き…」 コジロー「俺もだよ…キリノ…」 近づく二人のくちb…ガチャッ!! 午後六時半 ドアが閉まる音がしてまたもや夢から覚めるコジロー。 コジロー「またこの夢かよ。!!って、ペッ、ぺッ、なんだこりゃ。ストロベリーの匂い…。」 辺りを見回すと、机の上には小さな鍋と書き置きがあった。 『せんせーが風邪で休んだと聞いてお見舞いに来ました。色々してあげたかったんですが、寝てたのでお粥だけ作っておきました。冷めてたらまた温め直して食べてください。 …ホントはせんせーの好きなうちのメンチカツも食べさせてあげたかったんだけど、学校帰りだからごめんねっ。。では明日は元気になって学校来てください。 キリノ』 コジロー「…来てたのか…。サンキュー……、キリノ…」 なんだかとてもキリノが愛しくて仕方がなくなった。
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「できた……できたわ!」 机の前で一心不乱に漫画用原稿用紙に向かっていたサヤは、 完成した原稿を手に改心の笑みを浮かべた。 「これでアタシもがっぽり大もうけよ! ふふふふふ……何買おうかしら~」 そういって、彼女はニタニタと笑いながら欲しいものを皮算用する。 これが、剣道部史上もっとも馬鹿馬鹿しい事件の幕開けであった……。 「おっはよー」 冬休みが明け、始業式を迎えた室江高校。 生徒たちの挨拶が飛び交うなか、キリノが校門に駆け込んできた。 「お、おはよー! コジロー先生!」 「おはよー、どうした。ずいぶんあわててんな」 愛車のインテグラの窓から顔を出しながら、コジローが彼女に挨拶を返す。 「いやー、始業式の日を一日勘違いしてて起きたあとボーっとしちゃってて」 「ははははは、まあ俺も人のこと言えないんだがな」 そんなたわいもない会話をしていると、自転車にのった少女が全速力で校門に飛び込んできた。 「どいてどいてー!」 そのまま、一気に駐輪場まで駆け抜けていく。 「サヤのやつは……相変わらずだな」 「ですねえ……あ」 サヤを見ていたキリノが、ふと何かに気づいて驚いたように声をあげた。 「どうした? キリノ」 「あ、いえ。今、サヤがしてた時計。たしか、すごく高いやつだったような」 「サヤが高級品をつけてたのが何かおかしいのか?」 「いえ、でも、あの子そんなにお金持ってるほうじゃないんですけど」 首をかしげるキリノ。 「あ、いけね。朝の職員会議が始まっちまう」 「え、先生急いで!」 だが、コジローの一言で彼女の疑問は頭から吹き飛んでしまうのであった。 キリノが教室に入ると、教室がざわめいている。 「どうしたの?」 キリノは、近くにいた親友のショートカットの少女に話しかけた。 「あ、キリノ……。うーん、その、さ」 同じくキリノの親友であるロングヘアーの少女が近づいてきた。 「見せたほうがいいんじゃない?」 「そうだねえ」 ごしょごしょと、彼女たちは耳打ちすると彼女に1冊の本を見せる。 「教室が騒がしい原因はこれよ」 キリノは、渡された本の表紙を観察してみた。 『バンブウブレイド』と書かれたその本には、屈託なく笑う少女の笑顔が描かれている。 というより、その少女はキリノにしか見えなかった。 「え? あれ……私?」 「なんかさ、クラスの男子がコミケとかいうところで買ってきたんだって」 キリノは、その本をパラパラとめくって見た。 話は、部員のいなくなった剣道部で1人ぼっちの少女が練習しているところから始まる。 そこに、やる気のない顧問がやってきて……。 「って、これコジロー先生?」 少し(彼女が思い浮かべたコジローよりも)容姿がかっこわるく描かれているような 気もするが、それはまぎれもなくコジローそのものだ。 「ああ、まあ、そこまではいいんだけど。もうちょっと読んでみると、ね」 キリノは、親友の言葉も耳に入らずページを読みすすめる。 その本は、まるで室江高剣道部で起きた出来事をそのまんま写したような話が続いていた。 読み勧めると、コジロー……のような人物が学校を去ることになり、 キリノ……らしき少女が剣道場で彼に告白するシーンが目に入った。 そして、ページをめくると彼女が胴衣を脱ぎ 「え、えええ? ええええええええええええええ!!」 その先は、18禁の展開が続いていた。 「ね、わかった?」 「わかったもなにも、これ、誰が買ってきたの!」 ショートカットの少女が、奥のほうに座っていた男子を指差す。 キリノは、その男子に歩み寄ると男子の肩をゆすって問いただした。 「こ、これ、どこで、誰が売ってたの! ねえ!」 「く、苦しい、千葉、落ち着けって。なんか、新しいサークルで 胸がでかいおねえさんが売ってたんだよ。あ、でも仮面つけてたから誰かはわから……」 そこまで話終えると、男子は揺さぶられすぎてめまいを起こし倒れてしまった。 「ううううううう」 キリノは、顔まで真っ赤にしながら親友たちの席に戻ってくる。 「というわけで、ウチのクラスは大騒ぎだったわけ。 一つ聞くけど、あんたコジロー先生と何かあったの?」 ニヤニヤと笑いながら、少女がキリノに質問する。 「な、何もないよ~」 ゆでだこのように真っ赤になりながら、否定するキリノ。 そのとき、1時限目の授業を開始する鐘が教室に鳴り響いた。 「いけない、いけない。授業始まるよ」 「1時間目って何だっけ?」 ショートカットが、ロングヘアーに何気なく聞いたあと納得したように声をあげる。 「あ、政経じゃない!」 クラス中の視線がキリノに集まる。 間の悪いことに1時間目の授業は政経。コジローが担当する授業だった。 「じゃあ、授業を始めるぞ……お前ら、どうした? 気持ち悪いぞ」 ニヤニヤニヤニヤ、教室に入ってきたコジローは、 生徒たちから好奇の目で見られていることに気づいた。 「先生! これ見てください」 ウワサ好きの女子生徒が、コジローに例の同人誌を差し出す。 「や、やめ」 キリノが声をあげようとするも、恥ずかしさのせいか声が出ない。 「なんだこりゃ。漫画か?」 そういって、コジローがぺらぺらと本をめくり……そのまま、固まってしまった。 「な、これ。なんだこりゃ!」 「せんせー! それは、その! 違うんです!」 キリノが真っ赤になってコジローのほうへ走ってくると、同人誌をひったくろうとする。 が、バランスを崩してしまい、体はコジローのほうへと倒れこんでしまった。 「お、おい大丈夫かキリノ」 「あ……」 コジローに抱きかかえられてキリノが思わず声をもらす。 教室には、まるでドラマがクライマックスを迎えたような歓声が上がった。 「おまえら、いい加減に」 そのとき、コジローは同人誌の背表紙に書かれている奥付に気づいた。 奥付には、執筆者の名前が書かれている。そこには、ペンネーム:サヤという表記があった。 「ペンネーム……サヤだぁ?」 コジローが素っ頓狂な声をあげる。 「へ?」 キリノもすぐに、その本の奥付を読む。 「犯人が……」 「わかりましたね、先生……」 犯人の存在を確信した2人は、よくわからない怒りに燃える。 「あー、うん。これは先生があずかっておく」 「え、ええー」 クラスから声が上がるも、コジローは無視して授業を始めた。 キリノも席に戻り、授業に耳を傾ける。 が、しょっちゅう「せんせー、結局キリノとどういう関係?」 「卒業したら結婚するの?」などの質問が飛び交い、その日は授業にならなかった。 放課後。剣道場にやってきたコジローは、部員たちを集めた。 道場に来ていたのは、キリノ、サヤ、ミヤミヤ、ダン、サトリだけだったが とりあえず、その場にいた全員を集めてからコジローが咳払いをする。 「あー、ちょっと練習を始める前に話がある……サヤ!」 呼び止められて、サヤがぎくっと体をこわばらせる。 「何か、俺とキリノにいうことはないか?」 「え、へ? オホホホホ、何の話かしら~」 「これだよ!」 青筋を立てながら、コジローが例の本を取り出す。 「んげっ! 何でそれがあるの!」 「やっぱり、お前か! どういうことだこれは!」 「サヤ……ひどいよ……」 コジローとキリノが口々に叫ぶ。事情がわからないミヤミヤたちは、 その本をパラパラとめくったあと絶句した。 「いやいや、待って。それはね、そのね! えーと……ごめんなさ~い!」 サヤが大声で謝った。その後、彼女の話を聞くと、どうやら最近買ってきた漫画で 同人誌がもうかるという話を読んだらしい。で、それに影響されて同人誌を描きはじめたものの どうにも話にリアリティがなく……コジローとキリノをモデルにしてしまったということだそうだ。 「なんか、すっごい売れちゃってさあ……まさか、クラスから足がつくとは、ね……」 そういって、サヤは申し訳なさそうに頭をかく。 たしかに、その本はサヤが練習したらしく絵はうまい。話は甘酸っぱい。 構図もうまい。何より、いやらしい、と売れる要素を兼ね備えている。 「ハア……まあ、キリノとかコジローとか実名かいてるわけじゃないし、 あくまで似てるだけって言い張れば大丈夫だろうけどさあ」 「サヤ……今回は、あくまで名前も乗ってないしシラを切りとおせるけど、 もしも、名前が載ってて先生が辞めちゃうことになったりでもしてたら……」 「だから、ごめんってば……ひいっ!」 サヤが、言葉をいいかけて凍りつく。 それは、キリノが今まで見せたことのない冷徹な表情をしていたからだ。 「あたし……許さなかったからね?」 「ごべんばざ~い!」 完全に縮み上がって、泣きながらサヤがキリノにすがりついた。 「はあ……まあ、いいさ。とにかく、もうこういうことはやめてくれ。 っていうか、せめて絵は似せないようにしてくれよ」 「はい……」 サヤがうなだれて反省する。 「やれやれ、じゃあ練習を……」 「サヤ先輩!」 そのとき、道場にタマとユージがすべりこんできた。 「これはどういうことですか!」 そういって、ユージが手にしていた本を開く。そこにはタマとユージそっくりの……。 「……サヤ、あんた」 「あははははは、じつは2冊すっててどっちも人気で」 「サヤ先輩。わたしのなかのブレイバーがアトミックファイヤーブレードを発動寸前です」 タマが、背後に鬼が見えるほどの憤怒の表情でサヤを見上げる。 「ご、ご、ご、ごめんなさーい!」 そして、サヤは1週間学校を休んだ。 【後日談】 サヤを問い詰めたその日の部活後、 家に帰ってきたコジローはカバンをさぐりながら首をかしげた。 「おかしいな……ココに入れたのに、どこに行ったんだあの本?」 サヤを問い詰めたその日の部活後、 家に帰ってきたキリノは、カバンをさぐって同人誌を取り出した。 「持って帰ってきちゃった……」 そのまま、キョロキョロと辺りを見回すと机の1段目にある鍵つきの引き出しをあける。 「もう、サヤったら……」 そうつぶやくも、なぜか顔は嬉しそうなまま『こじろーせんせい』と書かれた ボックスのなかにその本をしまった。 「あ、あとで読んでみようかな~」 そのまま、引き出しに鍵をかけるとボソッとつぶやいて……顔を真っ赤にするのであった。
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514 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 19 00 00 ID 0aOA6BUA コジローに浮気疑惑がかかって焼き土下座ですね、わかります 516 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 19 15 07 ID ECgv1KoU 514 思うに、どっちかっつーと浮気しそうなのは、寂しがり屋の… なんつったらなんかブッ殺されそう?俺 うあ剣道部の皆さんなんですかその竹刀の山は、試し切り…ですか?はは冗談はよ(ry 528 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 19 35 17 ID 0aOA6BUA 516 紀梨乃はないでしょw 俺の妄想では剣道部(or紀梨乃)関係の相談で吉川先生(or鞘子)と密会しているところを目撃されて焼き土下座 531 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 19 43 04 ID ESXo2Y9b 528 やっぱ絵になるのはどちらかって言うと親友のサヤなんだけどな… まあ原作は間違ってもそういう話はやりそうにないから安心だwちょっと残念でもあるけど。 537 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 20 00 15 ID MU5kzZmf 531 サヤ「どう、キリノ。最近コジロー先生とうまくいってる?」 キリノ「最近先生が帰ってくるの遅いんだよね~、さすがにちょっと(体が)心配だよ~」 サヤ「それはすごい(浮気が)心配じゃない!ちゃんと調べたの?!」 キリノ「いや~、帰ってくるの遅くて先生疲れてるから、なかなか(体調について)詳しく聞けなくて。」 サヤ「ちょっと、ちゃんと(浮気してないか)調べなきゃダメだよ!自分のことでもあるんだよ?」 キリノ「いや~、でもさすがに先生も(体調は)大丈夫って言ってるし。あまりしつこいのもよくないでしょ。」 サヤ「(浮気について)本人の言うことなんてアテにならないでしょうが!」 キリノ「まあまあ・・・」 サヤ、自宅にて サヤ「キリノ、怖くて聞けないんだね。でもダメだ、こういうのは後に引っ張るほど傷口が広がるんだ。」 サヤ「キリノ・・・私が調べてあげるからね!私はキリノの親友なんだから!」 日曜日、サヤがコジローを呼びだす コジ「おうサヤ、ひさしぶり、どうしたいきなり。キリノも呼ばなくてよかったのか?」 サヤ(しらじらしい、浮気しておいて今さらキリノのことを口に出すなんて) サヤ「どうです、先生。近頃キリノに不満なんてありませんか?」 コジ「はぁ?いったい何のはなしだ?」 サヤ「実は近頃私も一人でして~、どうです?二人でアバンチュールな時間を過ごしませんか?」 (ふふ、浮気性かつ教え子好きのコジロー先生ならこの誘いにのってくるはず。本性を暴いてやるんだ!) コジ「・・・また暴走してるのか、お前。わけわかんねぇよ!」 サヤ「またまた、隠さなくてもいいし無理しなくてもいいんですよ。私は準備OKですから」 コジ「お、おいサヤ。いい加減にしろ」 サヤ「ほら、さっさと自分に素直に」 キリノ「サヤ・・・なに、してるの?」 547 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/14(月) 20 22 55 ID MU5kzZmf 537 の裏話 サヤ「う~ん、浮気のような気もするんだけどな~」 安藤「あれ~?室江高校剣道部だった方じゃないですか~?」 サヤ「あ・・・確か・・・町戸高校にいた安藤さんでしたっけ?」 安藤「はい~。おひさしぶりですね~。どうしたんですか、難しい顔して~。面白いですよ?」 サヤ「いやぁ、実はかくかくしかじか」 安藤「それは絶対浮気ですね~。」 サヤ「あ、やっぱりそう思う?!そうだよね、浮気だよね?」 安藤「ですね~。男なんてみんなケダモノですから。男なんて死んじゃえばいいのに。」 サヤ(な、なにがあったんだろう) 「とにかく!これは問い詰めるべきだよね!」 安藤「はい~。ぜひ修羅場にすべきだと思います」 サヤ「なんか引っかかる言い方だけど、とにかくやってみる、日曜にコナかけてみるよ、ありがとう安藤さん!」 安藤「どうもいたしまして~」 安藤「さて・・・と(携帯を取り出す)」 プルルルル キリノ「はい、石田です」 安藤「日曜日に、ダンナさんのあとをつけてみてください。面白いものが見れますよ~」
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バンブーストライク 野望ロボが渾身の力で竹槍と化したタツジン28号を投げつける必殺技 その投擲速度は時速1050kmにまで到達、そして対象に突き刺さ…らない 大抵の場合は竹製であるタツジンがこの衝撃に耐え切れずに自壊するのである 関連項目 タツジン28号 野望ロボ
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「ごめんねっ!」 …たは。やっぱりダメだったかあ。 勝算が全く無かった訳じゃない。 キリノ先輩の…あの、ほんの時折にしか見せない寂しそうな目。 それが主に、誰に向けられての物なのか、俺は分かってたから。(いや、多分当人達以外、皆…か?) でもだからこそ、そういうキリノ先輩を愛おしく思ったのだし、 正直、あの人になら…勝てるんじゃないかな? という思いも、少しは…いや、無くはなかった。 けれども現実はこうで。 …その後、少し気まずくなるかも、って危惧してたキリノ先輩も今まで通り… 普通に声をかけてくれて、稽古に付き合ってくれる。 …逆に、そういう先輩の優しさが、今の自分には少し辛いのだけど。 「……何が、足りなかったのかなあ?」 部活の時間。竹刀を振りながら、自問自答する。 ――――いや、するまでもなく、答えは前から分かっていて、知っていた。 タマちゃんは勿論、ダンくんもミヤミヤも、両先輩方も、コジロー先生までもが持っていて、自分だけに欠けているそれが何か。 ……………”俺ならでは”、という物。 言葉にしてみればこんなに容易いことは無いのに、 持たない者にとってはこれほど得難い物はそうないんじゃないかな。 そんなふうに考えてしまう程に、今の自分からは遠い輝きだって実感がある。 …あぁ…もう今日は全然集中できないな。丁度いいや休憩時間だし、横になってしまおう。 床の上に仰向けになり、明かりが一瞬眩しくて手をかざすと、指の隙間から覗き込むキリノ先輩の姿が見えた。 「ユージくん、大丈夫~?」 ……やっぱり、キリノ先輩は全然変わらない。それが先輩の優しさだと言うのは十分頭で理解してる、けど。 告白したと言う事実や、いま抱えてるこの気持ちまで全てを一切合財”無かった事”にされるのは、きつい。 そのせいか少し拗ねた様な態度を取ってしまうのも…子供だな、俺は。 「……笑いに来たんすか?」 「んっ、何が?誰を?」 「俺、けっこう本気だったんすけど…」 「…あ!いやぁ、あれは…うん。でもあたし、他の接し方、できないからさ。てへへっ」 「分かってますよ、そんな事は…」 「ごめんね…」 最低だ。最低の最低に輪を掛けて最低だ。もう泣きたいとさえ思う。 なにを自分は、どんな権限で、何の罪も無いこの人に謝らせているんだろう? ……申し訳なくて、取り敢えず身体を起こす。その隣に、ちょこん、と座るキリノ先輩。 「あのね、あたしね? ……てっきりユージ君は、タマちゃんの事が好きだと思ってたから、まずそれに驚いちゃって」 「それは…」 ―――――やっぱり、そうなるのかな、とは自分でも思っては、いた。 タマちゃんの事は、好きだ。でもそれは”尊敬”や、”友達として”、或いは”幼馴染み”の性質を強く帯び過ぎていて… 今、目の前にいる人に寄せる想いのそれとは、確実に異なる。 ……そんな事だって、この気持ちを自覚して、初めて分かった事だ。 「…それは、みんなのカン違い、ですよ。そもそも…」 「そもそも?」 「…本当に好きなら、もっと早く告白してますよ、今みたいに」 「いま? ……あ~、そ、そうだねっ」 少し顔を赤らめて照れるキリノ先輩――――やっぱり俺は、この人が好きなんだ。なのに。 「…でもね、あたし、もしそうだったらいいな、ってちょっと思ってたんだけどね」 「それは…ご期待に添えなくて申し訳ないですけど…」 「あー、ううん、違うよ!そーいう事じゃなくて…うーん、なんて言うのかな」 …違う?少し困惑を覚える俺を尻目に、熱の入ったキリノ先輩が続ける。 「あたしね…もし、”そう”だったらユージ君、あたしと同じだなぁって…」 「キリノ先輩と俺が、同じ、ですか?」 「うん、そぉ…ユージ君は、その、今の話じゃ、友達としてだけど… 例えば、タマちゃんとずっと一緒に居て、楽しいっ!って時にね? その時がず~っと続くといいな、なんて考えた事はない?」 そんなの……無いわけがない。例えば、こんなにも自分の事が情けなく感じられる今この瞬間ですら… 友達としてでも、恋人としてでもないけど、ただの部の先輩と後輩として、こうしてキリノ先輩と話していられる。 そんな些細な事を、大切な事だって思い出させてくれたのも、キリノ先輩なのに。 「あたしはね、あたしは…その、コジロー先生のことが好き。なんだけど…」 「けど…何ですか?」 「気持ちを伝えるのがね…ちょっと、怖いの。こんなの初めてなんだけど… そういうの……今、ずっと一緒にいられて楽しい事や、うれしい事が、あたしが変な事したせいで、 ぱーんって弾けちゃって、もう戻って来ないかも知れないのが…… 弱虫だよねぇ、あたし。あはは」 ……今更そんな事を、初めての事のように語る先輩が、とてつもなく可愛く見えた。 ―――そんな事は、誰だって知ってる。コジロー先生がやる気を出す度に、日増しに笑顔になっていったキリノ先輩。 コジロー先生が学校を辞めちゃうかも知れないって時に、一人だけ真剣な顔して悩んでいたあの横顔。 正直、端から見るともう付き合ってない方が、おかしい二人。でもキリノ先輩は… ううん、こんな事を、自分を棚に上げて思うのもなんだけど、コジロー先生に突きの一つも差し上げたい気分だ。 「でも…だからね、そういう、弱いあたしだから、余計にね?わかっちゃうんだよぉ? そういう怖さを知ってるのに…あたしと同じなのに、怖がらずに、逃げずにあたしに伝えてくれたユージ君は偉いんだなぁって」 「俺、偉くなんか…無いっすよ、ホントに」 ……だって、こんなに、何も無い俺だから、キリノ先輩のほんの少しの寂しさを埋めてあげる事も出来ないんですよ? そんな俺の気持ちには一切構わず、再び熱の篭り出したキリノ先輩は、遠慮なしに俺の手を掴んで喋り始める。 そのテンションの上下動にリンクするかのように、キリノ先輩の小さい掌は、とても熱くなっている。 「偉いってば!だってあたしにそんな勇気があったら、もっと… それにね、言いそびれてたけど、勿論、あたしも嬉しかったんだよ? ちょお~っと、あたしの方に誤解もあったみたいだけどね?あはは」 「…そんな事…」 ――――――”勇気”。 俺はただ何も気付いてなかっただけなのに。 自分の事だけしか考えて無かったっていうのに。 この人は…そんな風に、俺の、あの告白を。見てて、受け入れてくれてたんだ。 自分を羞じる気持ちと共に、少しづつ、自分の手にもキリノ先輩の暖かさが移って行くのを感じる。 普段通りにされて辛かったんじゃない…俺は、それに甘えて駄々をこねてただけ、だな。 「だからね?そんなに…こんだけヘタレのあたしに、ちょっとでも勇気を分けてくれたユージ君がさ。 そりゃあ、今は迷ったり、傷付いたりしてるかも知れないけど… あんまり、落ち込んでちゃ駄目だよ?ね?」 ………震えてるのが、わかる。 繋いだ手から、キリノ先輩の心臓の音まで聞こえそうだった。 その言葉の意味。多分、先輩は心を…決めたんだと思う。 …と同時に、俺はここに到って、改めて、フラれた事を実感したのだけど… 何故か、嫌な気持ちは無くて、さわやかな気持ちでそれを受け入れられそうだった。 「先輩」 「なぁに?」 「…ありがとうございました」 「うん!ユージ君は、そういう素直な、今まで通りのユージ君が一番だよっ!」 上手く出来るかは分からないけど―――――ただ、俺らしく。やってみよう。 二人とも、立ち上がる。…休憩時間は、終わりだ。 「…一本、お願いしますっ!!」 「よぉしこいっ!」 ―――――いつか、この想いを、フッ切れる日まで。 [終]
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サヤは初めて出来た友達。 ぬいぐるみ以外で。 …あれぇ、私の子供の頃ってこんな暗い子だったっけぇ?; 稽古を始める前、清冽な気持ちで手ぬぐいを結ぶと、時々、思い出す。 私が剣道を始めた時の事と、ちょっと恥ずかしい思い出のこと。 サヤのうちとは元々、私がずっとずっと小さい頃からの、家族ぐるみのお付き合いになる。 サヤのお母さんが私の家のやってるお店「惣菜ちば」の常連さんになって、 習い事とかをうちのお母さんと一緒にするようになるくらい仲良くなって、それかららしい。 だから私は、物心つくかつかないかの頃からずっと同い年のサヤと一緒だった。 それは楽しいとか楽しくないじゃなくて当たり前のような事で… 別にイヤじゃなかったし、 その頃から行動力があって元気な姉御肌のサヤに引っ張られて遊ぶのはいつでも楽しかった。 まぁ時々度が過ぎて大人の人に怒られる事もあったけど、子供心に楽しんでた…と思う。 ―――小学校にあがって、しばらく経つまでは。 ☆☆☆ ”気持ち悪い 不細工 オタク 学校くんな” 6年の冬。今日も机の上に躍ってる文字。 …飽きもせずに。 高学年に成れば成る程、こういう手口は逆に子供じみてくるのは何でだろう? そんな事を考えながら、いつもの様に、常備してあるスポンジで拭こうとすると、後ろからサヤの声がかかる。 「ちょっと、キリノ!? なにこれ… 誰よこんなの書いたの!?」 「いいよ~、サヤ…いつもの事だし。」 「なんにもよくないよ!先生に言わなきゃ!ううん、アタシが犯人捕まえて、とっちめてやる!」 驚いてるけど、実はサヤもこんなのを目にするのは今回が初めてではない。 でも見つける度にサヤは本気で怒って、同情してくれる。小さい時から、ずっと変わらずに。 まだ当時は、本当に根のやさしい子なんだな、くらいに思ってたっけ? …少し離れた所で他の女子の声がする。 「(桑原さん、また千葉さんと一緒だよ、仲良いよね~クスクス)」 「(好きなんじゃないの?キリノに手を出す奴は俺が~って、カッコいい~)」 「(えっ、女の子同士なのに?気持ちワル…でも千葉さん変だしお似合いかもね?)」 こんな感じの囁きも、もう何度聞いただろう。 サヤ自身は耳に入らないのか、意味が分からないのか、全く気にしていないけど。 …私自身もそんなには気にしてなかった。その時は。まだ。 ☆☆☆ 「…桑原さん。お休みですね。」 サヤが急に学校に来なくなって、一週間くらいになる。もうすぐ卒業だって言うのに、どうしたんだろう? 不思議には感じていたけど、気分屋のサヤの事だしこう言う事もあるかな、と、どこかで安心もしてたかも。 いつもの、なんでもない囁きの中に、そんな言葉を聴くまでは。 「(旦那の方今日も休みだね。)」 「(あれじゃない?「手紙」がこたえたとか?)」 そんな声が耳に入って、一気に血の気が引く音がした。 …”手紙”? それが今いないサヤと関わりのある物だというのは、容易に想像できた。 血が上りそうになってる頭の思考を整理し、勇気を出して問い質してみる。 「あのぉ~、それって、どんな手紙?」 「えっ…」 唇がふるえてる。 この時は、我ながら、けっこうな剣幕だったと思う。 「いいから、教えて!サヤに何したの!?」 「別に…何でもないよ、おちょくってやろうと思って、アンタの名前であの子にラブレター書いてあげたの。」 一瞬、何でそんな事…なんて、思ったけど。 その裏の真意に気付くまでにそんなに時間はかからなかったと思う。 サヤは知らなかった。このイジメに自分が巻き込まれていたこと。でも、知ってしまった。 ううん、私が、自分の意思で、サヤを巻き込んでたんだ… そんなの分かっていたのに、今まで何もしなかった自分を、物凄い後悔と良心の呵責が苛む。 私が… 私が、サヤの、一番サヤである部分を壊してしまったら、どうしよう… 学校が終わって、気が付いたら、サヤの家の前に居た。 ☆☆☆ 「…あれ?キリノ、何してるの?」 …いつまでも待つつもりだったのに、その声は意外なほど早くて、あっけなかった。 サヤはさっきまで物凄い勢いで自転車を漕いでいたのか、息が荒い。 「あのねサヤ、私、ごめ…」 「ゴメンねー!いやキリノがさあ、あんなに真剣に私の事考えてくれたなんて思いもしなくて」 「…は?」 「いやー読んでてこっ恥ずしかったよ~って、これは失礼だね、うん、ありがとうキリノ!」 「…」 「ちょっと顔合わせ辛くて、逃げててゴメンね、また明日からは学校行くから、よろしくね!」 恐ろしくあっけらかんとしたサヤの言葉の意味を辿ると… も、もしかして私の取り越し苦労?! でも、にひひ、って笑ってるサヤの笑顔を見てると… やっぱりこのひとに頼ってばっかりじゃ、いけない。そんな気がして、だから。 「あのね…サヤ、私、強くなるよ。」 「うん? …うん、頑張れ、キリノ。って何が?」 「えへへ。まだ内緒。」 私の心の中には、既にある決意があった。 ☆☆☆ 「ついて来なくて、いいってばぁ~」 「ええ~でもキリノが剣道なんて、危ないよ~」 中学に入った私(たち)は、剣道部のある武道場を探していた。 何か武道を始める、と言った時のサヤの反応は芳しくなく、まあ、だいたい予想通りだった。 だから自分はもうソフト部に決めているのに、こんな所にまで付いてきちゃった…らしい。 「ここだねぇ~」 「うん… ホントに入るの?」 中に入ると誰もおらず、静まり返った畳敷きの道場が広がっていた。 考えてみると上級生や先生は補習とかがあって、来るのが遅いのかも知れない。 そんな事を考えてると、いつの間にか中に入ってたサヤが何か楽しい物を見つけたような声で私を呼んだ。 「キリノ~っ、おいでおいで、コレ何だろう?」 「勝手に先入ってるのサヤじゃない、もぉ~」 「いいからいいからっ、ホラこれ」 手ぬぐいだ。流石に剣道なんか全然やった事もない私でもそれ位わかる。 でもそう告げようとした矢先に、サヤが。 「強い人がしてるリボンだよ!ほら、こーやって巻くんだよ」 「あっ、ちょっと、サヤぁ。」 私の後ろに回って、髪をほぐして、まとめあげる。その手ぬぐ…リボンを使って。 どうもサヤはお料理の先生とかと勘違いしてるみたいで、 剣道は強い人ほど長いリボンをつけるものだと誤解してるらしい。 私の髪をまとめながら、サヤが呟く。 「…キリノ。」 「うん~?」 「ありがとうね。」 「?」 「私がキリノの事守らなくても良い様に、強くなりたいって思ってくれたでしょ?」 …あまりに図星で、返す言葉もなかった。 何でそんな事が分かるんだろう… と、不思議に思ったけど、 サヤが髪を梳く心地よさに任せるだけで、変な声になる。 「あ… う~、うええ?」 「ふっふ~、お姉ちゃんだから、わかるんだよ?キリノだってそうでしょ?ハイこれでよし!と。」 大きな鏡で見ると、私の背中… 腰くらいまである大きなリボ…手ぬぐいは物凄く不恰好に見えた。 私の顔も真っ赤で、余計に変だ。 サヤにしてみれば、「早くこれ位強くなってね!」という事なのかも知れないけど。 …流石に道場にあった物を勝手に使うのも申し訳ないし、解こうとすると。 「まだ、とっちゃダメ!最後に仕上げするから、もうちょっとそのままでいて?」 「…?」 訝しがる私を横目に、私の前に回りこむサヤ。 私よりずっと背の高いサヤは、覆い被さるように腰を落とし、そして… 私の髪の、結び目の前辺りにやさしくキスをした。 「…お守りだよ?私が居なくっても、キリノが強くなれますように。」 にひ、とさらに私の頭を撫でながら、サヤ。 ――その頭に触れてくる指を感じながら、分かった事が、ひとつ。 違った。私が強くっても弱くっても、サヤは何も変わらない、むしろ。 ―――泣き零れそうな顔をあげて、その笑顔を見たときに、もうひとつ。 サヤを守りたいからとかじゃなくて、これは憧れなんだって。 私が、サヤみたいに強くなりたかったんだって。 …気が付いたら、もう止めどなかった。 「サヤぁ~~ ぁぅ~~」 「よしよし、キリノはいい子だね。…強くならなきゃ、ダメだよ? 私より、ずっと、ね?」 それからこの、手ぬぐいリボンは、二人の間の約束になった。 後にちゃんと間違いだと分かって注意されてからも、ずっと。 それからしばらく、時間が過ぎて… ☆☆☆ 「くっやしぃぃぃーーーっ!!」 高校でもハイテンションのサヤ。私の頭には相変わらず手ぬぐいリボン。 室江高には女子ソフト部が無かった為、部活を決めあぐねていたサヤは 幼馴染の友達がいる剣道部に立ち寄り、その友達…つまり、私に打ち負かされたのだ。 「私、本格的に剣道やる!まずはキリノ、あんたを倒すんだから!」 「(たははぁ…本当に忘れちゃってるんだなぁ…)」 私が剣道を始めた理由。 張本人のサヤはすっかり忘れちゃったみたいだけど…; 私の事を全部分かってくれて、頭を撫でてくれる、新しい人が現れても。 強くなる事。それが二人の約束で、このリボンは、サヤのくれた私のお守りだから。 いつか…サヤに抜かれちゃっても、私だってもっともっと強くなるんだから。約束だよ! ☆☆☆ …そうして更に1年が過ぎて、私達が2年生になって初めての夏、現在。 私にも後輩が出来て、今日は暫く来てなかったサヤにその後輩のお披露目式だ。 着替え終わって出て来た私のカッコに、早々にサヤが突っ込みを入れる。 「あーキリノ、リボン傾いちゃってるよ、あたしが結び直したげる!」 「あ、あれ?考え事してたからかな…」 サヤにリボンの事を言われると一瞬、ドキッとする。 けど、サヤは勿論覚えてないから、そのままだ。まぁ当然だけど。 今のサヤにはこれはただの、お飾りのリボンなんだから。 だけど… 「んー?前にもこんな事なかったっけ。」 「むっふっふ、気のせいじゃないかな?」 …覚えててくれたのはちょっと嬉しい。 でも、恥ずかしいから、サヤがちゃんと自分で思い出すまで、教えてあげないよーだ。 「おはようございまーす、お。」 「しらないひとがいる…」 そんな事をしている内に、その後輩たちがやって来た。 一瞥するや、サヤは目をきらっきらに輝かせてる。 「新入部員?」 「そう、初の後輩。」 「かわいいねーーー♪」 あんたも可愛いよ。ふふ。 そんな言葉が口をつこうとした瞬間だった。 「覚えてる?剣道始めたばっかりの頃のキリノもあんなだったんだよ?」 ……………………え。 「初めて道場に行った時さあ…」 ―――そこから先の言葉は、ほとんど聞こえなかった。 [おしまい。]
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バンブー・ベイビー バンブー・ベイビー ユニット-シードマン 使用コスト:緑1無1 移動コスト:緑1 パワー:1500 スマッシュ:1 クイック 呼声-緑/白(あなたは、緑か白のユニットをプレイまたは移動するコストを支払うにあたり、このカードをフリーズしてよい。そうした場合、その使用または移動コストに必要な無色エネルギーを-1する。) 緑/白の呼声を持つ。 ゲーム序盤に出せれば強力なエネルギー加速として機能する。 (呼声の有効性については呼声項目参照のこと) 収録セット セカンド・センチュリー ベーシックパック(163/200 アンコモン) イラストレーター 七片 藍
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500 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/18(土) 23 04 51 ID zU9cXMiU キリノのお母さんが突然若返ってキリノの制服を着て学校へ行くという電波をキャッチしたが別に形にしなくていい 586 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/10/20(月) 22 46 56 ID g4t0QIAF 500 折角だからなんとなく頂戴してみた 「あら、ま…やっぱり案外着られるものよねえ」 仕方なく。 高一の頃の娘の制服に袖を通し、鏡に映る自分の姿を確認しながら、キリノではないその人はつぶやいた。 年の頃は17~8歳といった所だろうか。髪は長い金髪で、パッと見では自分の娘と殆ど区別がつかない。 何故なのかはわからないが、お昼の休憩中、少し疲れてウトウトとしているうちに目が覚めると… そこには若い頃のままの自分がいた、という事になる。 当然体型も当時のままであり、今とは着る物も合わず、それでは、という苦肉の策ではあったのだが。 (イケるイケる。ふふ) 鏡の前で笑顔を作って一人ごちると、さて、とりもなおさずこの異常事態。 まずは誰かに話さなくては、と、好奇心の方が首をもたげお店のカウンターに行くと。 おばさん…もとい、自分の妹が相変わらずお手伝いで店番をしてくれている。 「あれ、キリノちゃん?もう学校終わったの?」 「あ、う、うん…」 「お母さん、家の方にいなかった?急に居なくなっちゃったんだけど」 「あ、あははは、えーっと…買い物行くからお店見ててね、だって~」 「あら、そう…うん、わかったわ」 「お、お願いしまーす…」 その当たり前と言えば当たり前の反応に、何とか誤魔化せた、と安堵すると同時に。 まずいまずい、これはいけないと思い、そのまま家を後にする。 しかしさて、どこに向かったものか―――― この、自分の妹にさえ判別がつかない、自分の娘そっくりの姿を抱えて。 その口元が少し怪しく緩むと、キリノのようでキリノではないその少女の行く先は、ひとつであった。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 一方の、その頃。 「ほい先生、タルトできたよー」 「うおうっ!サンキューなキリノ!待ってたぜ!」 「はいはい、慌てなくても沢山ありますよー」 職員室の一角で芳ばしささえ漂うやり取りを交わす二人。 キリノがタルトをその場で切り分け始めると―――― 「んっ、うめえっ」 「あーもう、急がなくてもいいですってばー」 切り分けるよりも早く、こぼれた欠片を摘み上げ口に運ぶコジロー。 それに不満を零しながらも、その喜びようについ自分の顔まで綻んでしまうキリノ。 さて、と、切り分けられたタルトを一緒に食べながら。 「そういえばセンセー、こないだの話ですけど…」 「お、バニッシュ学園の事か?」 「なんか…噂になっちゃってるみたいっすねえ。あたしら剣道部がTVに出るって」 「なんだかな…吹聴して回ってる奴がいるみたいなんだけどな…」 「まあ、大体誰なのかは見当ついてるんすけどね…」 「まーな…ま、でも、手荒なマネはやめとけよ?それこそまだ、本決まりですらないんだから」 「いえっさー!」 ビシ、と敬礼をしながら、笑顔を絶やさない。 しかし、そういえば、とそこで何か思い出した様にキリノがもじもじとし始めると。 「そういやコジロー先生は、松本アナ派でしたよね?」 「ん?あ、ああ…ま、そうだけど。何で改めて聞くんだ?」 「いやー、可愛い子にはあんまし興味ないのかなーって思っちゃって」 「んーむ、そんな事もないけどな。どっちかっちゅーと俺もお前と同じ派だし」 「エリナちゃんっすか?」 「おう、可愛いよなあの子。なんかちょっと、最近ケバいけど」 「そんな事ないっすよぉ…めっちゃかわいいのに…」 そのまま少し、押し黙ってしまうと。互いに少し空気を変えようと、 いつの間にか最後の一片になってしまったタルトを摘もうとする手が同期する。 「……ん」 「あっ、ど、どうぞ」 「い、いや育ち盛りなんだからお前が食えよ。元々お前のなんだし」 「でも………あ」 キンコン、カンコン。 昼休みの終わりを告げる、予鈴のチャイムが鳴り渡る。 少し残念そうに顔を見合わせ、コジローがしょうがないな、という顔を浮かべると。 「んーむ…じゃあ、まあ、不本意ながら俺が平らげといてやるよ」 「そ、そうしてもらえます?お皿は後で取りに来ますから…」 「おう、任せとけって。……さて、次の授業、島先生だろ?――――急いだ急いだ!」 「はいっす!」 そう言って、威勢良く職員室を出て行こうとするキリノに一言。 「あ、ちょい待った」 「なんすか?」 「ごっそーさん。うまかったぜ、タルト」 「……――――うん!」 そのまま飛んで行ったキリノの背姿を追いながら、心の中で思いつつ。 (何か、訊きたそうだったのは…何だったんだ?) 残ったタルトを眺め、後頭部を掻く。 そのまま、よくわからんな、と一人ごちると。 「………んぁむっ、んっ、んっ、んぐっ……」 最後のタルトは、それまでのどれよりも甘い気がした。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 少女は困っていた。 いや、正確には身から出た錆、なのだが――― (何よ何よ何よTV出演って!?あの子ったら、何も言わないんだから…!) もとい。少女は楽しんでいた。 娘の学び舎、ここ室江高校に辿り着いて以来、引っ切り無しに尋ねられる声、また声。 どうやら掃除の時間らしいというのに、それをほっぽり出してキリノの姿の自分に押し寄せる質問の数々。 「ねーキリノ、うちにバニ学の取材がくるってマジなん!?マジなん!?」 「先輩本当にテレビに出るんですか?」 「戸田涼子ちゃん達もくるって本当ですかー!?」 初めは、何の事やら意味不明だった言葉も、数を重ねればその輪郭が浮かび上がる。 家では家族で見ている事の多いあの番組――――熱血バニッシュ学園。 どうやらあの子の所属している剣道部が、その出演依頼を受けている、らしい。 そしてそのうちに、また一人。 次はひとりの男の子が―――物珍しげに、声を掛けて来る。 しかしその声の調子が、今までの物とは少し違って聞こえたのを少女は聞き漏らさなかった、のだが。 「あの、千葉さん…ちょっと話があるんだけど…」 「ん?なーに?バニ学の事ならあたし、知らないよー?」 「そうじゃないんだけど…」 「???場所変えよっか」 そう言って、比較的静かそうな校舎裏まで移動しつつ、あれやこれやと考え事を並べる。 (ふっふー、これはこれは。あの子ってばああ見えて結構モテるのねー…) (でも、残念だけど…お受けできないのよねえ、この話) (勝手に受けちゃったら流石にマズいだろうし…) (何より、ねえ…) キリノが家で家族に話す、楽しい学校生活。 そのエピソードの端々に現れる”ある先生”の存在。 その人の事を話すとき、いつもキリノの顔が綻んでいる事は―――― 当人を除く家族の中で、気付いてない者は誰も居なかった。 (どう言って、お断りしたものかしら?) そう考える内に辿り着き、人気の少ない校舎裏に、壁を背にして立つ少女。 「…で、何のオハナシー?」 「えっと、その…」 おどおどしたその態度とは裏腹に、自分の前に立つその男の子の背は高く、自分より10cm以上はある。 見たところ顔もそれ程悪くはない。ジョニーズでいうと、Jrの山口諒輔くらいだろうか。まあ、言い過ぎにしても。 (こんな子を袖にしちゃうなんて、我が娘ながら、罪作りな子ねえ…ふふふ) そんな妄想を垂れ流しつつ、続く相手の言葉を待つ、と。 「こんな話、千葉さんにしか出来なくて…その…」 「ウンウン、なになにー?」 「…えっと!」 言葉を荒げると共に、こちらにうなだれこむ様に背後の壁に手をつき、顔を近付ける男の子。 それまでの態度とのギャップにどきり、と心音が上がる。 「千葉さん、僕…いや俺…」 「ちょっ、ちょっと待っ…」 「欲しいんだ!」 (うにゃ~!!) 娘と同じく猫口を浮かべ、そのまま流されそうになるが―――― 冷静に言葉を振り返り相手の方を見ると、どうもそういう様子ではない。 (…「欲しい」?ハテ?) 「一生のお願いだからっ…」 「沢宮エリナと戸田涼子のサイン、貰って来てくれないかな?」 「な……!!」 ――――なに、それ。 そう思い、内心ズッコケそうになる気持ちを抑えるのに必死になっていると。 さっきまで自分に覆い被さっていた男の子の背後に、更にもう一回り大きな人影が現れる。 「……おー、それなら俺が貰って来といてやるよ」 そう言って彼の差し出した色紙をつかんだその大きな人影は、背広にネクタイ。 学校で見れば明らかに先生だとわかる格好で、何故かこちらを睨んでいる。 「ほ、ホントっすか石田先生!?」 「ああ、ホントに取材が来たら、な。―――ホラ、行った行った」 「あざーす!!」 そう言ってペコリ、と頭を下げ、去って行く男の子。 それに手を振り返しつつ、相変わらずこちらを睨め付ける、先生。 その剣幕に思わず、素の感情が漏れる。 「あ、ありがとうございました…」 「いや…こっちこそ悪いな、出歯亀するつもりは無かったんだが…」 む、この反応。 「気になりました?」 「……いやまあ…見えたんで、な」 そのやり取りと、毎日のキリノの話に出て来る人物像を照合するだけで……自ずと、理解は近付く。 おそらくはこの人が―――― 「ねえ、コジロー先生?」 「なんだよ?」 「…ふふ♪助けてくれて、ありがとうございまーっす」 そのままその腕に、ギュっと抱き付いてみる。思うに。 (あの子ってば、きっと奥手なんだから。せめてこの位は、やっておいてあげないと、ね) しかしその期待と裏腹に―――相手の反応は、鈍い。 「別に…ああそうか。タルトのお礼だお礼」 (…タルト?ハテ?) (…意外と、意識されてないのかしら?でもさっきのは…) じゃあ、と再度口元を怪しく緩めると、上目遣いに見上げつつ。 「あの、先生…聞いてみたい事があるんですけど…」 「あ」 「え?」 「…いや、何でもない。それで何だ?」 「えっと…コホン。あたしって………可愛いですか?」 「ん……ああ!そういうことか!」 「え?え?え?」 何がなにやら、ワケがわからない。 しかし先生は、何やら得心がいったと言う顔でこちらの方を見、ニヤニヤと微笑を浮かべている。 「なんだよお前、そんな事気にしてたのか?」 「え?え?…えーと」 おじけるこちらに、次は眉をしかめるように困り顔を作ると。 「って言うか、お前。なんか…さっきから少し変だぞ、何となく」 「そ、そんな事ないですよ!」 「敬語だし」 「うえっ…そ、そんな事、ない、っすよ?」 「そもそもなんで髪降ろしてんだ?」 「えーと、えーとこれは…気分転換?」 「大体がさ、えーっと…」 「な、なんですか…?」 「雰囲気が違う。お前…ホントにキリノか?」 「あ、あたしはキリノですってば!」 (ダメ…バレてるのかしら?) 強引に否定し、目を見つめ合わせると、するり。 フッと視線をかわされ、背中を向ける先生。 「まぁいいや…それよか今日は皆でバニ学のビデオ見るからな。遅れずに来いよ」 「は…はいっすー!」 そのまま助かった、と胸を撫で下ろし、そそくさと立ち去ってしまう少女、その後方で。 「…ああ、それとだけどな、お前だって十分…」 振り返りざまに、そう告げようとするも既に相手はおらず。 空振ってしまった言葉の行方を虚空へと飛ばし、教師は頭を掻くのであった。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―――――まとめると。 見た目は中の上、贔屓目に見れば上の下、くらいだろうか。 とりあえず、ジョニーズとは縁の無さそうな顔立ち。 (高過ぎず低過ぎずってとこかしら…でも、通好みな高校生くらいの女の子にはそこそこモテそうね) 身に着けているもの。ネクタイ、緩そう。腕時計、していない。シャツ、よれてた。 (お金持ちじゃない、とは聞いてたけど…まぁここも、大した問題じゃない、か) 性格。優しいのかも知れない。でもどこか頼りなげではあった。 意識されているのかどうかについては――― (よくわかんない、ってとこかしら。でもあの子、普段はどんな風に接しているんだろう) まあ家でのしっかり者ぶりを見れば、外でもそんなには大差無いんでしょうね。 と。一先ずは結論付け、少女は既に放課後となった道場の中を覗き込んだ。 中にはもうほとんどの部員が揃い踏みしているらしく、勿論キリノもいる。 家によく遊びに来る友達のサヤちゃんが頭のハリセン跡をさすっているのも見える。 息を殺し、全員の死角になっている風通しの格子戸のひとつからそっと覗き込み、聞き耳を立てていると――― 「あ、始まりましたよ」 「よかった…間違えてなかった…」 「ん、さとりん何か言った?」 「いっ、いえ何でもないです。…なんか学校で見るのもいい感じですね!」 「新鮮だ!」 わく一同。更に高校生らしい熱狂と興奮は続く。 「最近前より面白くなってるよね!」 「あれだよね、最初チョイ役だった沢宮エリナが前に出るようになって」 「あの子いいよねー…でも、あたしはやっぱ戸田涼子ちゃん派だな~」 「どっちも、めーっちゃかわいいよね~」 そしてその最中。 「あー、あたしもあんな風に可愛くなりたいよ~」 (…あれれ?) 家で居るときとは異なる種類の、その余りにも素直な感情の吐露に違和感を覚える間も無く。 それを受け、今度は間髪置かず、先程のんだ言葉を吐き出す顧問。 「何言ってんだキリノ!十分お前も可愛いぞ!」 (ちょっとちょっと) 「…本当?コジロー先生」 (…どうなってんのかしら) よちよち歩きの赤子のように、先生にすりより、その顔を朱に染め上げるキリノ。 「ああ、とても可愛いぞ。…オレンジタルトくれるしな」 「…やったあ!」 ぱやあああ。 その、余りに幸せ過ぎる光景に。 (あの子のあんな顔、家でも見た事あったかしらねえ…) 記憶を紐解けば、自分が倒れた最近以降は特に、キリノはああした緩やかな表情を見せていない、ような気がする。 大人の自覚、と言えば聞こえはいいが――――それは裏返せば、自身の子離れのタイミング、という事でもある。 ともかくもそれが家の外で、さらに意中の人の前で、発揮されている、という事であるならば。 ――――これは、何も手伝うことがないわ。 そう思い、「確認」と「サポート」という当初の目的が(ほぼ何もせずに)達せられた事を実感すると。 ペコリ、とひとつ丁寧なお辞儀をし、道場を後にする少女。 (娘を、お願いしますわね、先生) その表情は最早キリノの顔とは異なっており、完全な母親のそれであった。 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 【エピローグ】 足取りも軽く、家へと戻る――――がその前に。 (どうやって、説明した物かしらね…) とりあえずは店番をしてくれている妹と、厨房に居るであろう夫の二人に。 続いては帰って来る息子や娘たちに、どう言えばこの状況は納得してもらえるだろう。 まさかキスしないと若返る病気になっちゃった、とかのメルヘンで片付けられるお話でもなし―――― (そう言えば、忘れてたけど…) ”コジロー先生”という人の実像を知り、その分析をするにあたって。 どうしても喉元を通り過ぎずに引っかかり続けている事が一つだけある。 それはかなり直截的で、具体的な事であり、一目見てすぐに気付いた事であり、 少なくとも、キリノを任せられる、という点にあたって、かなりの安心感をもたらした物であったはずなのだが。 (何でかしらね…昔から知ってるみたいな事、なんだけど…) 確かに優しそうではあった。でもそれだけではない。 もっと、こう。とても身近な何かと結び付けられる物だった様な気がするのだが。 漠然とその形を描き、イメージを具象化しながら、家路を急ぐ―――― そしてやがてその像が形を結ぶと、今まさに店の軒先で心配そうに自分の帰りを待っている夫の姿が重なる。 (ああ、そっか…!そうね。似てるわ、たぶん) その発見の勢いに任せ、心配顔の夫に駆け寄ると。 相変わらずキリノのままであろう自分の姿を気にもせず、夫の胸に飛びつく妻。 そのままゴシゴシと胸に顔をなすりつけながら。 「あなた、ただいまー!」 「おお、よくわからんがおかえり、はっはっは。……しかし、その格好はどうしたんだい?」 「………え?」 気がつけば。 小さいスカートはぎゅうぎゅうとお腹をしめつけ、ブラウスのボタンも外れそうだ。 心なしか、胸も少し苦しい。ハテ、と自分の姿を見てみれば。 (ありゃ…戻ってる、わ、ね…) 「って、ウワー!!」 明らかな公衆の面前で、明らかにお客さん達のいる前で。 キツキツの娘の制服を着て夫に抱き付く妻のいる総菜屋、とはどんな物であろうか。 さらに間の悪いことに、そこへ学校から帰ってきたばかりの家族の一人が、ぽつり。 「…あたし、妹がいいなあ~~」 そう言って、家宅の方へと消えていくいもーと。 顔を可能な限り真っ赤にしてその場にうずくまる母。 はっはっは、と笑うほかにない父。 もはやニヤニヤとその光景を見守るしかない、常連のお客様方。 ――――それから、およそ10分後。 降りた惣菜ちばのシャッターに 【本日はお休みします】 の貼り紙がされたのは、言うまでもない。
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505 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/12/09(日) 23 10 17 ID aVbCc+1E ~血中キリノール濃度の変化~ 0.05%(キリノ度1) ほろ酔い気分になる。 理性が失われてゆく。 0.12%(キリノ度2) 気が大きくなる。 キリノの事が頭から離れない。 0.19%(キリノ度3) 足がふらふらになる。 キリノとキスがしたくなる。 0.33%(キリノ度4) まともなキャラでは勃たない。 一日一回きりのんきりのん!しないと気がすまない。 0.45%(キリノ度5) 友達を失う。 現実に戻れない事もある。 …さあ、君はどこかな?